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04/22ソロ@新宿Soul Kitchenご報告2016.04.23 Saturday
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河村博司と玉城まさゆきは、以前にもこの場でジョイントさせていただいた顔ぶれ。
この日のトップは紅一点のウルル順。
ウクレレで飄々と披露する毒舌ソングで場内を笑わせてくれたが、日本語で歌う「LET IT BE」は、衣装や佇まいの華やかさもあって、上々颱風を思い出した。
自分の出番は二番目。
久々のソロという身軽さもあって、無難であるよりは、綻びがあっても現状のあるがままをさらしてしまいたいという衝動に駆られ、この日作ったばかりの新曲「新しいゲーム」を含む冒険的な選曲で臨んだ。
志田歩セットリスト
1 手頃な免罪符
2 陽気なプリズナー
3 新しいゲーム
4 いつかの君
5 ハッピーエンドを蹴飛ばして
6 唄のアジト (with 河村博司)
河村博司は、僕が取材する立場で知り合ってから、もう20年以上にもなる。
彼には結果的に補助54号線の事業認可が降りる前日のアクションとなった10年前の“シモキタINSIST!”や、今年2月のパブコメの拡散など、シモキタ問題との関わりでお世話になる機会も多かったので、今回の和解の報告をできたのも感慨深い。
以前、ここでジョイントさせてもらった時に、「唄のアジト」でギターを弾いてもらったら、もの凄いグルーヴになったのに感嘆したため、今回もおねだり。
おかげで華々しい締めにできたと思う。
どうもありがとう!
その河村博司のステージは、前半がギター弾き語り。
途中でピアノに代えて「フラクタル」、「よろこびの歌」、そして最後にギターで「満月の夕」という構成にしっかりとした説得力を感じた。
その「満月の夕」で、彼のリクエストでデュエットさせていただいたあたりから、ウルル順がベリーダンスを始めたりして、Soul Kitchenの店内はこれまで見たことがない祝祭的なモードに。
そんな中でトリを務めた玉城まさゆきのステージは、フルートとのデュオによる温もりのある演奏だが、いっけんのどかに響く「沖縄〜あるがままに〜」でも、歌詞やギターのストロークから抑制した殺気のようなパッションが染みてくる。
終演後、次の共演の機会も玉城さんからお誘いいただいた。
やはり新宿Soul Kitchenはいろいろなミュージシャンを繋いでくれる貴重な場なのであった。
賀句さん、共演の皆様、そしてご来場の皆様、ありがとうございました!!
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新しいゲーム2016.04.17 Sunday
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新しいゲーム
いつかは覚める夢ならば
楽しくやろうと決めたんだ
限りある輝きの向こう側
果てし無い 高みが見えたんだ
太陽がまばたく その刹那
運命の女神と 取引するのさ
新しいゲームを始めよう
新しいルールを決めて
新しいゲームを始めよう
新しいルールを決めて
迷うことはないさ
周回遅れのフィールドに
ゲームオーバーの笛が鳴る
こんな日が来るのは 分かっていたんだと
うそぶく輩に 安らかな報いを
太陽がまばたく その刹那
運命の女神と 取引するのさ
新しいゲームを始めよう
新しいルールを決めて
新しいゲームを始めよう
新しいルールを決めて
・志田歩ライヴのお知らせ
○4月22日(金)新宿Soul Kitchen
開場19:00 チャージ1500円+ドリンク代
C/Wウルル順、河村博司、玉城まさゆき
河村博司、玉城まさゆきのお二方とは、すでにこれまでにもジョイントさせていただきました。 今回は久々の弾き語りソロで臨みます。
僕の出番は20時25分からの予定。
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シモキタ訴訟終了! パート42016.04.17 Sunday
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パート3から続く
◯今までとこれから
僕自身がNever Never Landのオーナー、松崎博さんに声をかけられ、シモキタ問題に関与するようになったのは2003年12月29日から。
その場で立ち上げた“Save the 下北沢”に参加したのが始まりで、2004年5月号のMUSIC MAGAZINEで記事を書かせてもらったのが、公のメディアでシモキタ問題が注目されるきっかけとなりました。
しかしその松崎さんは2005年4月に他界。
その頃の様子は「現代思想」誌に掲載した「下北沢を巡るネヴァーエンディング・ストーリー」に記してあります。
今回はそれから11年を経て迎えた大きな節目ということもあり、取り急ぎ最初にお世話になったMUSIC MAGAZINEには、5月20日発売の6月号でインサイダーとしての視点で報告記事を書かせていただくことになりました。
それとは別に10年以上におよぶ経緯を、まとめて記したいとも思っています。
こちらについては具体的なメドがついた時点で改めてお知らせさせていただきますので、よろしくお願いします。
そして4月30日には「松崎博13回忌とNever Never Landの軌跡を語る宴」が、Never Never Landで行われます。
僕自身も2004年に音楽葬で送った松崎さんに、ギターを持って今回の経緯をご報告できることには、深い感慨があります。
では、4月30日にNever Never Landで。
この間、お世話になった皆様とお会いできるのを楽しみにしております!
・志田歩ライヴのお知らせ
○4月22日(金)新宿Soul Kitchen
開場19:00 チャージ1500円+ドリンク代
C/Wウルル順、河村博司、玉城まさゆき
河村博司、玉城まさゆきのお二方とは、すでにこれまでにもジョイントさせていただきました。 今回は久々の弾き語りソロで臨みます。
僕の出番は20時25分からの予定。
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シモキタ訴訟終了! パート32016.04.17 Sunday
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パート2から続く
◯今回の成果を全国的な実りのあるものとするために
シモキタ訴訟は単に下北沢という街のあり方だけを巡るやり取りをしていたわけではありません。
鉄道の地下化・高架化と新規道路の建設とそれに連動する再開発をセットとする「連続立体交差事業」という国策のあり方を問うものでした。
この「連続立体交差事業」は、全国60箇所以上で行なわれている巨大な公共事業です。
例えば世田谷区の意見表明の1.にある「公共的な空間」という文言は、小田急線上部も公共事業、つまり税金により生み出された空間であることから使われています。
これらの意味を理解することは、シモキタ訴訟の成果を、全国的な実りとすることに繋がります。
そのためには記録の果たす役割も重要になってくる。
そうした中でタイミング良く刊行された本があるのでご紹介します。
「『共生』の都市社会学 下北沢再開発問題のなかで考える」三浦倫平 新陽社
文献ばかりに頼らず、様々な立ち場の人に膨大なインタビューを行なうことで、シモキタ問題を立体的に浮かび上がらせている。僕自身もインサイダーのひとりとして取材を受けたりしていますが、本書に目を通すうちに僕自身が気が付いていなかったこと、あるいは忘れていたことに気づかされる点も多々ありました。
460ページものボリュームの学術書ですが、フィールドワークにかける熱量が素晴らしい誠実な内容で、年表や索引の充実など、資料性にも優れた構成になっています。
ひとりでも多くの方の目に触れることを願っております。
パート4へ続く
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シモキタ訴訟終了! パート22016.04.17 Sunday
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パート1から続く
◯和解勧告の意義
シモキタ問題の裁判は、公権力の行使の適法性を訴える「行政訴訟」でした。
「行政訴訟」は、日本では非常に原告(訴える側)にとって不利な仕組となっています。
というのも行政訴訟の国側代理人は弁護士ではなく、本職は裁判官や検察官である「訟務検事」と呼ばれる裁判官と公務員が担当しているからです。つまり人事異動によっては裁判官となる可能性もある人間が、行政訴訟で被告の代理人を務めているわけです。
このように原告に不利であることが半ば常識となっている「行政訴訟」においては、今回のように裁判所から和解勧告が出ること自体が異例のことだと言われています。
そして裁判終了2日後の4月1日、今回の裁判長であった増田稔氏は、異動により国税不服審判所本部所長に着任しています。
タイムリミットぎりぎりまで与えられた役割を誠実に果たすことで、異例ともいうべき今回の決着をもたらした裁判官の存在は、今後の「行政訴訟」のシステムの本来のあるべき姿を考えていく上での、ひとつの希望といえるでしょう。
◯「和解」から「恊働」へ
沖縄の例でもお分かりのように、裁判の和解はそのまま「手放しの全面解決」を意味するわけではありません。 裁判所の和解条項(案)と世田谷区の意思表明には「下北沢における道路整備及び街づくりに関するさまざまな意見の対立を超えて、自治の担い手である住民と行政の協働を形成することにより、下北沢の魅力を更に発展させていくことが大切である」と書かれています。
保坂展人世田谷区長は、昨年の区長選挙戦の最中であった4月22日に発表した【下北沢まちづくりビジョン】で、補助54号線の2期、3期工区を優先整備路線から外す見直しを表明しています。これが今回東京都が都市計画道路の整備方針2期、3期工区を優先整備路線から外す背景となったことは、疑う余地がありません。
しかし一方でそれを望ましくないとする動きも存在します。
世田谷区の意見表明とそれを受けた原告の訴訟取り下げがなされたのは3月30日。
自民・公明が多数を占める世田谷区議会は、その前日にあたる3月29日という、いかにもあてつけがましいタイミングで「区政の停滞を招いている保坂展人区長に対し議会の存在を軽視する言動を改めることを求める決議」という非難決議をあげ、区議会ホームページに掲載しています。
シモキタ問題の真の解決は、こうした揚げ足取りのような仕打ちにひるむこと無く、「自治の担い手である住民と行政が協働を形成する」ところにもたらされるのです。
パート3へ続く
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シモキタ訴訟終了! パート12016.04.17 Sunday
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シモキタ問題が画期的な展開を迎えました。
昨年10月の東京地方裁判所の和解勧告をきっかけに、年末に原告側が「下北沢再開発の『見直し』意見書」を提出。 3月30日の法廷では、世田谷区がこれに対する意見表明を行い、原告はそれを受けて訴訟を取り下げ、2006年から10年にわたって行なわれてきた裁判は終了しました。
その意義や背景を細かく伝えようとすると、それこそ本が書けるくらいの膨大な情報量になってしまうのですが、 ここではなるべく項目ごとに分かりやすく整理していこうと思います。
◯具体的な成果
まず3月30日の世田谷区による意見表明の主旨は以下の3点です。
1.小田急線上部について、小田急電鉄と調整しつつ区民等の憩いの公共的な空間となるよう整備する。
2.補助54号線(1期工区)と区画街路10号線(駅前広場)について「特例制度」(オープンカフェの設置など)を利用して歩行者に配慮した街づくりを進める。
3.「広域生活・文化拠点」として位置づけられている下北沢の良好な街並みの維持・発展について、区民等の意見を幅広く聞き必要な対応をする。
また、この意見表明がなされたのと同じ3月30日に東京都は2016年4月からの都市計画道路の整備方針(第四次事業化計画)において、補助54号線の2期、3期工区を優先整備路線から外すことを正式に発表しています。
これらが具体的に大きく意味するポイントは2点。
・下北沢地域の補助54号線は当面、環状七号線や補助26号線などの大型幹線道路とはつながらない。
・補助54号線の1期工区と駅前広場については、整備は進みますが、小田急線上部と連続性を保ちつつ歩行者に配慮した街づくりが進められる。
これによりシモキタ問題は都市計画の見直しを住民と世田谷区が「恊働」して進める新たなステージへと移行しました。
運動の積み重ねが生んだ大きな成果です。
特に東京都の都市計画道路の整備方針(第四次事業化計画)については、このブログの2月4日の記事でもパブリックコメントの提出について、ご協力をお願いしました。
東京都により公表されているその結果を見ると、自民党がチラシを全戸配布までして54号線の整備推進を訴えたのにも関わらず、推進の意見は55件にすぎず、廃止・見直しは229件と私たちの意見が多数であることが分かります。
今回の東京都の選択には、皆様のご協力が功を奏していることをご報告すると同時に、この場を借りて今までシモキタ問題についてご支援くださった多くの方へのお礼を申し上げます。
どうもありがとうございました!!
パート2へ続く
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