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7/24 伊藤耕復活のブルースビンボーズ絶好調!2014.07.25 Friday
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7月24日 夕方からの激しい雷雨のスキを縫って、早稲田のZONE-Bへ。
今回のブルースビンボーズはカヴァー集『THE HARDER THEY COVER』にも収録していた村八分の「水たまり」でスタート。ヘヴィな幕開けだが、耕さんのノドはかなり回復しており、歌詞は先週より格段に聴き取りやすい。
途中から伊藤耕の不在をフロントとして支えていたサダをステージに呼び込み、『NO WAY』収録の「アメーバアーミー」なども盛り込んでいく形に。
とはいえ、この日の最大の見どころは、伊藤耕&サダのツイン・ヴォーカルによる祝祭的なパワーの爆発!
特に「誰もがキリスト」は、かつて孤立無援のような気分を味わっていた僕を救い出してくれた曲だけに、とても冷静で入られない。切ない「太陽のまばたき」も客席の大合唱もあってすごい盛り上がり!
耕さんは途中から上半身裸になり、レスラーのような厚い胸板を見せつつ、疲れを知らぬかのごとくステージの端から端まで動き回りながら歌いまくる。
なんと圧倒的なエネルギー!
それにしても7月14日の無罪判決からわずか10日で、こんなすさまじいライヴが見られるとは。
雷雨にめげず会場まで辿り着くことができてつくづく良かった〜!!
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7/23「WOWOWぷらすと 特集:怪物、玉置浩二」ご報告2014.07.25 Friday
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キャストの大谷ノブ彦さんが、アーティストとしての玉置浩二について深い愛情と造詣をお持ちだったため、まったくの初対面でありながらも、かなり深みのある会話が飛びだしたと思う。
リズムのことからJAGATARA、ビョークにまで話が膨らんでいくのは、「玉置浩二☆幸せになるために生まれてきたんだから」のP316で書いているように、自分が玉置浩二の音楽にのめり込んでいく原点に触れる思い。
ゲストの田家秀樹さんは、音楽評論の世界で僕の大先輩に当たる方で、謙虚で穏やかな佇まいのうちに秘めた鋭い洞察力に感銘を受けた。ご自身のブログでも番組に触れてくださっています。
また番組の内容をまとめたページもここにあります。
僕にとって最大の手応えは、そもそものきっかけとなった“玉置浩二3万字インタヴュー”の締めの部分で述べていた意図を、公の場で言及できたことと、裏テーマとして設定していた“あなたにとっての幸せとは何か?”というところまで喋ることができたこと。
ちなみに2006年に雲母書房から初版を発表した際、「幸福の定義が変わってしまいました」という感想をくれる読者がいて、「ずいぶん深く読み込んでくれているなぁ!」と感銘を受けたことがあるが、その感想をくれた人物が、今年になってからシンガー・ソングライターのよしひらみずととして僕と活動を共にする機会が増えているというのも、偶然ではなく必然のように感じられる。
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7/23はWOWOWのインターネット番組「ぷらすと」に出演します2014.07.19 Saturday
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昨日の「テリー伊藤のフライデースクープ」では、言いたいことをしっかり言わせていただく機会をいただきました。
番組のスタッフの皆様、ならびに情報拡散にご協力いただいたネット上の仲間に深く感謝!
あまり緊張せずに自然体で臨めたのは、FM白石で、何回も出演させていただいたからでしょう。
りえぽん&星野裕矢にも、改めてありがとうね!
なお、7/23は19時半から放送されるWOWOWのインターネット番組「ぷらすと」で、やはり玉置浩二さんをテーマにしたお話で出演させていただくことになりました。
ちなみに玉置浩二さんの最新ソロ・アルバム『GOLD』についての記事は、僕のホームページに掲載しておりますので、「玉置浩二☆幸せになるために生まれてきたんだから」を、お読みいただいた方でまだご存知ない方は、この機会に本の続編としてお読みいただければ幸いです。
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伊藤耕さんの無罪判決について(その3)2014.07.18 Friday
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(その2)で書いた2010年の裁判の時、彼の陳述に衝撃を受けた僕は、裁判が終わった直後、裁判所の中で編集者と話していて、あまりの感動で泣いてしまった。
飽和した感情をアウトプットしたかったが、へたにネット上で状況を分かりやすく書いてしまうことは、裁判の進行上、プラスにはなるとは限らないと思ったため、2010年3月12日のブログに、こんな訳の分からないテキストを書き込んだ。
「あなたは今後の人生に、どんな夢を抱いていますか?」という問いへの答
2010.03.12 Friday
はい。
私は今までずっと自分のやりたいことを、全力でやってきました。
ですからこれからの人生で、やり残したこと、いつか実現させたい「夢」なんて、もはやありません。
今の私が、傍からはどんなに無様に見えようと、どんなに忌み嫌われようと、どんなに困難な状況に追いつめられようと、私がやりたいことをやってきた結果が、どうしようもない現実なんです。
私はそれを誰かのせいにしたり、目を逸らしたりすること無く、その全てを受け入れたいのです。
この現実が私の夢なんです。
もしも、こんなことを言う人が、目の前にいたら、あなたはどう思いますか?
その人が大富豪だったら、媚を売りますか?
その人がスーパースターだったら、憧れますか?
その人が老人だったら、納得しますか?
その人が幼児だったら、バカにしますか?
その人が不治の病で死にかけている人だったら、憐れみますか?
その人が犯罪者だったら、唾をかけますか?
その人がホームレスだったら、目を伏せますか?
昔々、臨終間際に「あらゆるものは移りゆく、怠ること無く務めなさい」と言った人がいたらしい。
でもごめんなさい、ぜ〜んぜん修行の出来ていない僕は、ただただだらしなく泣くことしかできませんでした。
そのうちどこかの何かに(続く)
どこにどう(続く)のか、当時の自分には分かっていなかったが、あれから4年を経た今こそ、まさにその続きを書くべき時だ!
そう思ったら、ここまで長いテキストになってしまった(笑)。
ちなみにこの2010年のブログに掲載したテキストをもとに歌詞を書いたのが、僕がやっている志田歩&Teazer のレパートリー「陽気なプリズナー」。
公の場で演奏する前に耕さんご本人にも、手紙で承諾をお願いしたところ、嬉しくて舞い上がるようなご返事をいただいた。この時に限らず彼から届く手紙はいつも全力で僕を励ましてくれるものばかり。
僕にはそのひとつひとつが大切な宝ものである。
そして!
7月15日に自由の身となった耕さんは、なんとその日の夜にはもう稲生座のステージに!
再び彼のパワーをステージで多くの人と共有する機会が訪れたのだ。
その写真はさっそくブログ「耕のロックンロールダイアリー2014→」にアップされている。
さらに7月17日 早稲田のZONE-Bでブルースビンボーズのライヴ。
きっと耕さんの勇姿が見られるだろうと思ったら、ドンピシャ!
ライヴはP-ファンクの「マゴット・ブレイン」から「バビロンのぬくもり」でスタート。
「Ghetto Fighters(何度でも立ち向かえ)」「宇宙のどこかで」など、アルバム『ロックンロールソウル』の収録曲を次々と奏でていく。
おそらく自由の身となってから、猛然と多くの人と語りまくっているためであろう。
耕さんのノドはかなり疲れた状態だったが、その場にいるだけで周囲をハッピーにしてしまうパワーは健在!
時の無常を歌う「太陽のまばたき」では、つい帰らぬ人となってしまった川田良さん、山口冨士夫さんを思ってしんみりしつつも、目の前でそれを歌う耕さんを目撃できる喜びを噛み締める。
そして耕さんのノドをいたわるかのように、サビをいっしょに歌って盛り上がる観客との一体感の素晴らしさ!
祝祭と弔いがシンクロしたような特別な場に立ち会えたことを、心から感謝したい。
なお、ブルースビンボーズは来週も同じ場所でライヴを予定しているので要チェック!
7月24日木曜日 早稲田ZONE-B
出演 ブルースビンボーズ/マンホール/石井明夫&バンドオブバクシーズ/ねたのよい
ブルースビンボーズの今後のスケジュールは、このBBSで伝えられていくと思います。
あらためて、耕さん おめでとうございます!
今後の耕さんの音楽活動が、これ以上不毛な揚げ足を取られること無く、さらに充実したものになることを心から願っています。
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伊藤耕さんの無罪判決について(その2)2014.07.16 Wednesday
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(その1)では、伊藤耕さんの無罪判決を出した裁判所の方の事情について、自分が傍聴に行って感じたことやネットで調べて分かったことについて述べさせてもらった。
そこで気が付いたことでお伝えした方が良いと思うことは、確かに今の状況ではいろいろとある。
とはいえ僕がこのテキストを書く上で一番重要なのは、
なんといっても伊藤耕というメッセンジャーの説得力!
これはあくまでも自分の推測にすぎないが、裁判官が警察の違法捜査について遺憾とする流れに、耕さんが一貫して発信してきたメッセージがシンクロした結果が、今回の無罪判決に結びついたのではないかと思う。
少なくとも直接見てきた自分の体験の範囲では、耕さんのように国家権力と対峙した時にも臆すること無く己の内面のモラルに対する誠実さを手放さない人を、僕は他に知らない。
そうした中で僕が体験した中でも最も強烈な場面を振り返ってみたい。
それは前回の裁判の2010年3月の法廷での彼の陳述だった。
今回の裁判では法廷での審理の終わり際の意見陳述で、耕さんは警察の捜査の暴走と安倍政権への危惧を表明したわけだが、前回の裁判では情状酌量を求める署名や証人の多さに少々心を動かされた様子の裁判官が、彼に「あなたは今後の人生に、どんな夢を抱いていますか?」と尋ねる場面があった。
おそらく裁判官としては「きちんと更生して、ミュージシャンとして活動していくのが夢です」という模範解答を期待していたのだろう。
しかしこの時の彼の答えは、まさに衝撃的だった。
かなり詩的な表現だったので、あくまでも陳述を聴き取った僕の解釈ではあるというおことわりが必要だと思うが、以下のような主旨だった。
・自分は今までやりたいことをまっしぐらに全力でやってきたので、今さらやり残した夢など無い。
・自分は今、社会のゴミのような立場にいることを理解している。
・しかしそれがやりたいことを全力でやってきた結果であるのだから、“この現実が夢”なんです。
この答は裁判官にとっても、あまりにも想定外だったのだろう。
裁判官があぜんと、というか一瞬ポカーンとした表情を見せたのが記憶に残っている。
話している時の耕さんはチンピラがすごむような反抗的な雰囲気ではなく、穏やかといっても良いくらい落ち着いた態度。「違法行為によるトラブルでこれ以上時間をムダにしたくない」という意思を表明しつつ、理解するのは難しいかも知れないのは承知していても、理解してもらう可能性を決して諦めない謙虚なものごし。
だがだからこそ、彼の実存を賭けた内面の真理だけは、どうしても譲ることができないのだ、という切実さ、真摯さが伝わってきた。
妙な例えかも知れないが、僕はこの時、かつて地動説が異端であるとされた宗教裁判で、ガリレオが「それでも地球は回っている」と呟いたといわれる話を連想したほどだ。
孤立無援の闘いを強いられている者に対して果てしなく優しい包容力を持つメッセージを発信してきた表現者(=THE FOOLSやブルースビンボーズのヴォーカリスト)である彼は、法廷という特殊な場であっても、いささかのブレもなく、そのままの姿で立っている!
伊藤耕さんのメッセージの説得力とは、そういうことだ。
僕自身もかつてどうしようもなく孤立感を味わいながら自分への悪意と対峙しなければならなかった状況で、彼の歌に救われた体験がある。
だから彼の歌が世の中に広まり、彼のアーティストとしてのパワーが、孤軍奮闘している多くの人の糧となることを僕は願う。
この2010年の時のような言葉を、今回の江見健一裁判官だったらどう受け取ったかは分からない。
だがここまでスジを通す彼の言葉だったからこそ、警察の違法捜査から安倍政権の批判にまでおよぶ陳述に、裁判官がきちんと受け止める説得力を感じたのではないか(と思いたい)。
さらに(その3)へと続きます。
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伊藤耕さんの無罪判決について(その1)2014.07.16 Wednesday
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7月14日 13時半 東京地方裁判所816法廷
覚醒剤に関する裁判を受けていた伊藤耕さんの裁判の判決が出た。
判決は無罪!
その瞬間、満席の傍聴席からは言葉にならないどよめきが生まれ、喜びの涙をこらえながら裁判官の言葉に耳を傾ける人もいた。
この判決は産經デジタルがニュースにするなど、耕さんのファンでない人にも波紋を及ぼしているようだ。
判決のポイントは「違法な捜査による証拠には効力が無い」ということ。
特に虚偽の報告をした警察に対して江見健一裁判官は、「軽率にもほどがある」という極めて厳しい言い方で、批判していた。
憲法の運用さえ閣議決定で勝手に変えてしまうようなご時世の中で、
法の番人が警察の暴走に対してきっぱりと「NO!」と言い切った意味は、確かに見過ごせないところだ。
実はこの判決の前に開かれた5月27日の法廷で、論議を終えようというタイミングで、裁判官が耕さんに「何か言いたいことがありますか?」と言った時のやりとりで、印象的な場面があった。
耕さんが取り調べのメチャクチャさについて
「まるで戦前の特高警察のようで、こうしたことが安倍政権の暴走と一体となって、日本は戦争への道を進んでいるのではないか?」と述べると、
江見健一裁判官は深く頷きながら、その言葉を真剣に聞いていた。
傍目にもその表情が非常に生真面目なものに映ったので、「このやりとりはひょっとしたら判決に影響するのだろうか?」と気になっていたのだ。
その結果が今回の無罪判決!
この江見健一裁判官がどんな人なのか興味がわいて、ちょっと調べてみた。
プロフィールによると、早稲田の法学部出身のようだ。
ちなみに「裁判傍聴バカ一代」というメルマガを発酵している今井亮一さんという方のブログ「今井亮一の交通違反バカ一代!」の過去の記事によると、「江見裁判官は、検察官でも弁護人でも(江見さんにとって)マヌケなことをすると頭を抱える素振りをする」旨の記述を発見。
どうやら表情豊かなお人柄のようだ。
また別の記事では、2009年に東京地裁で江見健一裁判官が有罪判決を出した歌舞伎町での公務執行妨害を巡る2010年の控訴審で、高等裁判所の岡田雄一裁判長(当時)が、警察の提出した監視カメラの映像が証拠として不充分であるとして逆転無罪としたケースも発見した。
少なくとも警察の都合のよいように証拠をでっちあげたりするような動きに対して、司法で歯止めをかけようとする例もあるのですね!
そうした中で今回は伊藤耕さんが無罪判決を勝ち取ったわけだけれど、これは結局、司法の側のそうした動きに対して、彼のメッセージが説得力を持って響いたからではないかと思う。
ということで、まだ全然耕さんの魅力について書けていないのですが(苦笑)、
すでに充分長文となってしまっているので、以下は続くということで、お願いします。
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7月14日:伊藤耕無罪判決!2014.07.15 Tuesday
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伊藤耕の裁判にて無罪判決!
あまりにも劇的な展開に胸がいっぱいになりました。
この間、いろいろと思うところがあるので、そのあたりは近々このブログできちんと書くつもりです。
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