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行政訴訟で体感するこの国の“ムード”2012.05.28 Monday
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裁判というものは“気分”とは無縁のもの。
シモキタの行政訴訟に原告として参加するまで、僕はそう思っていた。
だが昨年から今年にかけての法廷の雰囲気の変わりぐあいを目の当たりにすると、
とてもそんな風には思えなくなっている。
昨年、東日本大震災の後、昨年4月14日の法廷では、シモキタ訴訟の弁護団が原発問題にも言及し
「原子力発電を容認してきたことについては、裁判所にも責任はある」
「日本は基本的な発想から転換しなければならない」
といった意見が表明された。
東京に暮らしていても“日常”というものが戻ってくるのかどうか定かではなかった時期だけに、
この時は「基本的な発想を変えなければ」という切迫感が漂っていたように思う。
しかし脱原発に対して再稼働などの話が出てくるようになってからの法廷の空気は驚くほど変わってしまった。
傍聴席で見ている限り、異例の人事異動でこの訴訟を担当する裁判官の態度は昨年と較べるとずいぶん横柄になったように映る。
この文章の中で使っている“気分”“雰囲気”という言葉は、数字などで実証できるものではない。
当然メディアの報道の中では伝えられにくいものでもある。
僕自身は裁判や法律に詳しいわけではないので、最初はこんな印象を持っているのは僕だけかと思っていたのだが、
下北沢以外の行政訴訟に携わっている知人の現場でも「昨年と去年では法廷の雰囲気が全然違う!」とのこと。
裁判の中でも行政訴訟は、いわゆるお上の方針を問い直すものだ。
裁判官もそれぞれに立ち場があるし、今の日本で生きていることには変わりが無い。
世の中全体の方針がグラグラと揺れ動く中で、
「抜本的な転換をしないといけない」と考えることもあれば、
「既存のやり方を唱える勢力がけっこう発言力を持っている中で、問題提起となるような振るまいで目立つのはまずい」と考えることもあるだろう。
これは単に僕のような偏屈な人間の個人的な印象なのだろうか?
それとも他の人も同じように感じる現象なのだろうか?
先に述べたように、メディアが報道しにくい“空気感”だからこそ、
現場でライヴで体感した人が、個々に確認していくしかないのかもしれない。
<<まもれシモキタ!行政訴訟 第25回口頭弁論>>
●日時:2012年6月19日(火)15時30分〜
●場所:東京地方裁判所103号 大法廷
●料金:無料
●アクセス:丸の内線・日比谷線・千代田線「霞が関駅」A1出口から徒歩1分、有楽町線「桜田門駅」5番出口から徒歩約3分。
http://www.courts.go.jp/tokyo/about/syozai/tokyotisai/index.html
※終了後に報告集会も予定しています。
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5月19日「見えないBAR」ご報告2012.05.20 Sunday
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会場のおうちカフェ「ROOMS下北沢」は、靴を脱いであがる実にリラックスした雰囲気のお店。
企画サイド、すなわち
司会進行:劇団ほぼ無職ねもじー氏、
ボス:無職FES実行委員会代表いわいゆうき氏、
店長(みたいなゆるいひと):えにくす氏
とはすでに打ち解けているのに加え、
イイトコサガシの冠地情さんのお話とみんなで参加したアイス・ブレイクというステキな共通体験を経て僕の出番がやってきたので、特に堅くなることも無く、伸び伸びと歌ったり喋ったりできたと思う。
スタンディングで最初からアッパーにかますのも無粋な気がしたので、
ソファーに座ったままの生声生音弾き語りというスタイルでやらせてもらった。
うつ病や障害、孤独、雇用問題などに悩む人が集うイヴェントとのことだったので、
普段と違って自分が文章と歌の両方でクロスするポイントを軸に喋りつつ、曲も選ばせてもらった。
セット・リスト
1 グライダー(玉置浩二のカヴァー)
2 カウンターの中で
3 常夜灯(玉置浩二のカヴァー)
4 陽気なプリズナー
5 裸のワルツ
6 ハッピーエンドを蹴飛ばして
もの凄くホットな反応をいただいた上、終演後は場内の方からいろいろご質問をいただくほど打ち解けたムードになって、ひじょ〜〜〜に嬉しかったです!!!
無職FES、および劇団ほぼ無職とは、今後もタッグを組んで新たな状況を作るつもりなので、よろしくお願いします。
場内でいただいた本格派のインドカレーも、圧倒的なクオリティでした。
自分の出番が終わってからは、経堂に移動して星野裕矢のライヴ現場に。
これもまた非常に充実していて、前日の彼の八王子のライヴからの帰路、自分がプロデューサーとして彼に出した課題をあっさりと見事にクリアーする星野裕矢とのコンビネーションの喜びを噛みしめてから、再び下北沢へ。
そして「見えないBAR」の打ち上げに参加。
かなり慌ただしかったけど、やりたいことを全部やれて非常に充実した一日でした。
スタッフの皆さん、出演者の皆さん、どうもありがとうございました!
後はこちらもよろしく!!
おそらく僕にとっては、生涯忘れ難いライヴになると思います。
★06月29日(金)
三軒茶屋グレープフルーツムーン
星野裕矢企画Vol.3〜多世代共棲音楽生態系〜
出演:Puca、星野裕矢、蠣崎弘、志田歩&Teazer
18:00オープン 19:00スタート 2000円+オーダー
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明日5/19「見えないBAR」に出演します2012.05.18 Friday
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明日、5月19日に行なわれるイヴェント、「見えないBAR」に弾き語りで出演します。
キーワードが孤立無援とのことなので、音楽と文章の両方のフィールドで、テーマにして来たポイントを発信するつもりです。
イヴェントは17時から22時までですが、僕の出番は18時から19時の間を予定しております。
会場 部屋カフェRooms下北沢
住所 世田谷区北沢2-39-13 田丸ビル2F
料金 1000円(ドリンク、フード付き!!)
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5月16日 ナイロン100℃ 百年の秘密 @本多劇場2012.05.16 Wednesday
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久しぶりに見たナイロン100℃。
細部のユーモアに笑いを誘われつつ、何度も何度も涙腺が潤んでたまらなかった。
80年代のインディーズ・ブーム前夜に知り合ったケラは、自分の表現の原動力をマイナス・パワーだと言っていた。
しかし今回の舞台は、生きている者と生きていた者への無差別な慈しみに満ちていた。
ヒューマニズムというような理性的なものではなく、一種動物的な感覚を持ちつつ、目線としては人間の世界を俯瞰する孤独なイキモノみたいな角度から切り取って見せる。
年輪を重ねることなしには突入できない次元に、正々堂々と挑戦的に挑んで見事な勝利を収めた舞台。
世代的にケラと近い自分としても、まだ挑戦すべきフィールドがあるのだ、と泣かされつつ勇気をもらいました。
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5月11日 オープンマイクご報告2012.05.12 Saturday
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TOMOの音楽夜会四周年ということで、今回は録画前提。
さらにビザの差し入れもあり!というスペシャルな一夜。
昨晩五時頃までうかれていたため、迎え酒モードの選曲は、こんな感じ。
1 BLUE BOY
2 LOVE IS A MYSTERY
3 唄のアジト
昨日のライブに来てくれた方もいる中、よれよれだけど、ハッピーな時を過ごさせていただきました。 TOMOさん、今後もよろしくお願いします‼
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緊急告知! 6/29 星野裕矢企画に志田歩&Teazerで参加します2012.05.11 Friday
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5/10の稲生座のステージで発表したイヴェントの詳細です。
6月29日 三軒茶屋グレープフルーツムーン
星野裕矢企画Vol.3〜多世代共棲音楽生態系
18時オープン 19時スタート
2000円+オーダー
出演;Puca、星野裕矢、蠣崎弘、志田歩&Teazer
5月10日に僕の発案で弾き語り同士でのジョイントを行なった星野裕矢が、
今度は彼の企画に第三期志田歩&Teazerを招いてくれました!!!
しかもあの“蠣崎弘さん”も同日出演!!
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5月10日 ジョイント・ライヴ at 高円寺・稲生座 志田歩 vs 星野裕矢 ご報告2012.05.11 Friday
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星野裕矢の応援をすることは、自分の表現の一部である。
そんな思いから発案した今回のジョイント・ライヴ。
開演時に僕から場内の観客に星野裕矢を紹介させてもらったところ「披露宴みたい」との声が(笑)。
とはいえ共に良い場を作ろうという気持ちの入り方は、選曲からも分かると思う。
星野裕矢セット・リスト タケちゃんはブルースハープで飛び入り
1 Heavy rain
2 旅に出たい
3 ナイフ with タケちゃん
4 アフリカの月 with タケちゃん(西岡恭蔵のカヴァー)
5 月とピエロ with タケちゃん
6 人魚
7 カウンターの中で(志田歩のカヴァー)
8 二人の舟 with タケちゃん
特に僕にとってインパクトでかかったのは、最後の2曲。
「カウンターの中で」は、ほとんど別の曲に変貌していて唖然……。
「胃が痛い」とfacebook上でぼやきながら、斬新なアレンジに短期決戦で挑戦した産物である。
この曲、僕が初めてお披露目したのも稲生座。
その時の顔ぶれでそのまま志田歩&Teazer結成へと至ったこともあり、
この場所でこの曲をやる意味を直観的に理解している者ならではのセンスで、場内は涙腺を潤ませる者、続出!
しかもラストは僕に初めて合った時に聞かせてくれて圧倒された「二人の舟」。
この曲は星野裕矢が大学時代にお世話になり東日本大震災で亡くなったお店のマスターへの追悼の意志を込めた曲であり、「カウンターの中で」を書く際に、僕がお世話になったお店のマスターを偲ぶ気持ちとも通じている……
志田歩セット・リスト
1 いつものように
2 恋のホットスポット
3 ハッピーエンドを蹴飛ばして
4 冬虫夏草(星野裕矢のカヴァー)
5 カウンターの中で
6 陽気なプリズナー
7 唄のアジト
8 光の中へ
志田歩 with 星野裕矢 セッション
裸のワルツ
「恋のホットスポット」はキーを改めて、歌詞の破壊力を強調した新ヴァージョン。
最も緊張したのは星野裕矢の「冬虫夏草」のカヴァー。
裕矢の得意技であるファルセットや口笛は、僕は不得手なので、ドラマチックなメロディの美しさを強調するため、音数を減らす引き算の発想でアレンジに挑んだ。
「陽気なプリズナー」はJAGATARAの「タンゴ」の引用を含む最新ヴァージョン。
お祭り騒ぎに持っていきやすい「光の中へ」は、予定調和的な盛り上がりを避けるため、あえて独りでやらせてもらった。
その代わりにセッションの候補曲として僕が提案したのは「裸のワルツ」。
僕のひねくれたセレクトに快く応じてくれた星野裕矢の心意気もあって、自分自身の内面のピークを、このセッションに持っていくことができた。
この時の自分はメチャクチャ喜びつつも目が据わってるみたいな状態だった気がする。
かゆいところに手が届くセンスで活躍してくれた星野裕矢の奮闘もあって、
自分の出番だけでなく全編通して自分の想定を越える密度純度でぶちかませたイベントになったと思います。
ご来場の皆様、ツイッターで事前告知にも尽力していただいた稲生座のみなさま、飛び入り出演のタケちゃん。
どうもありがとうございました!
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