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“彼”を信頼する個人的な理由2011.01.23 Sunday
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1993年12月、横浜アリーナでAct Against Aidsの一環となるステージのプロデュースを務めていた“彼”は、イヴェント全体の進行が押したため、自分自身のステージの演奏時間を削り、しかも場内の空気がさめるような弁解を一切しなかった。
その佇まいに感銘を受けた僕は、ファックスで取材のお願いをしたところ、全国ツアーの最中だったにもかかわらず、即座に2時間もの取材に応じてくれた。
僕が直接、“彼”と言葉を交わしたのは、その時が初めてだった。
それから約10年ほど後、“彼”の代表アルバムの20周年記念盤がリリースされる時、ライナーの執筆の話が来た。 僕はとても光栄だと思ったが、「もしもその次の作品の20周年記念盤が出るのであれば、そちらの原稿の方が、もっとテンションの高い原稿を書けますよ」とスタッフに伝え、次の機会をいただくことになった。
ところがどういう流れだったのか分からないが、その次の作品の20周年記念盤は、気が付くと僕が関わることなくリリースされることになっていた。
僕は内心がっかりはしたものの、話自体が曖昧な口約束だったので、「まぁそんなこともあるさ」と思い、グチめいた話は誰にもこぼさなかった。
だがそれから数日後、スタッフではなく“彼”本人から、僕の携帯に電話が入り、行き違いをわざわざエクスキューズしてくれた。
僕のような無名なライターとスタッフとのちょっとした行き違いについて、本人がきちんと一対一で伝えてくれる律儀さに、彼が歌の中でしばしば使う「約束」という言葉の重さを痛感した。
そして昨年暮れ。 今度は僕から進んで“彼”に約束した。
「以前書いた原稿と重なるテーマであっても、斬新な原稿になるように頑張ります」
“彼”の名は佐野元春。
いま発売中のMUSIC MAGAZINEの特集「佐野元春の30年」では、僕も原稿を書かせてもらっている。
約束が果たせていれば幸いだ。
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“Save the 下北沢”販売ブース2011.01.22 Saturday
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下北沢GARDENのゴスペル・イヴェント会場に設営した“Save the 下北沢”のブース。 なかなかのでき映えでありました。
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かまいキッチン・オープンマイク2011.01.21 Friday
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経営者と思われる方のお子様(三歳くらいで強烈にかわいい)が、
演奏中も店の中を動き回るというなごみ系の極み的な場。
演奏者にとっては、お客さんの関心が、お子様に向けられるか、自分の演奏に惹き付けるか、試される感じ。
それでいて場内には外国人率高し!
なかなかに珍しいコンディションではある。
とはいえ、以前食事した時に、うすうす予感めいたものはあったので、
1曲目は座席に座ってのまったり(猫かぶり)モードで「LOVE IS A MYSTERY」。
♪小さい子供達 いたずらばかり♪という一節を歌う時は、内心ニヤリ(笑)。
2曲目は「唄のアジト」。
イントロをしくじってやり直したが、なんとか自分のレパートリーとして定着しつつある感じ。
3曲目は「グライダー」。
急にしっとり系の曲をやりたくなって、この場で選んだのだが、ちょっと渋すぎたかも……。
だが「アモーレ下北」で、一気に場がほぐれていった。
僕としては1月いっぱいで駅前市場の風景が大きく変わるというタイミングで、ぜひ下北沢で歌っておきたいという気持ちで選んだのだが、お子様が猛然とノリ出すと、お子様の挙動と演奏にばらけていた場内の焦点がいきなり歌に集まる。
普段、ライヴに臨むさいには
1 場に尽くすこと
2 そのためには場のキーパーソンの心をひらくこと
が、大事だと思っているのだが、振り返ってみると今日のキーパーソンはお子様だった、ということなのかも知れない。
ここまでで自分の持ち時間は一旦終了。
持参した訴訟の会の通信を欲しがる人がいるのも嬉しかった。
だが他の演奏者が終わってからも、まだ時間があるとのことだったので、
今度は序盤とはうってかわって、スタンディングの全開モードで、
「ハッピーエンドを蹴飛ばして」を、図々しくも締めにやらせてもらったところ、
アウトロのアカペラ・パートで手拍子が沸いたのに、おおいに励まされた。
出会い頭の人々とのやりとりで、こういう学習ができるオープンマイクの魅力に、ますますハマってしまいそうです。
ご来場くださった方も声援のメールをくださった方もありがとうございました!
このあたりの成果は、とりあえず2/16の稲生座、加藤志乃ぶとのジョイント弾き語りライヴに反映させるつもりですので、どうぞよろしくお願いします。
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予告:シモキタでもオープン・マイク2011.01.20 Thursday
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2回参加して、すっかり面白くなってしまったオープン・マイク。
下北沢でもやろうとしているお店を発見しました。
かまいキッチン
1/21(金)18:30OPEN 19:00START
なんとチャージはドリンク、おつまみ付きで1000円という安さ!
しかも演奏時間は20分。
どんなお店か様子を見にいったら、昼はお子様連れが似合うなごみの場所でした。
アコースティック・アートとはだいぶ違う雰囲気ですが、なにごとも体験ということで、参加してみようと思います。
これまでと違う番外編的な選曲で臨む予定。
お店のブログはこちらhttp://kamaykitchen.blogspot.com/
地図はこちらhttp://kamaykitchen.weebly.com/index.html
お好み焼きのせっちゃんの二階です。
お時間とご興味のある方はどうぞ。
もちろん当日エントリーも可能です。
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生徒のギターが羨ましい2011.01.16 Sunday
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きっかけは昨年末の忘年会。
二次会でカラオケに繰り出した中学高校の同級生から「ギターの弾き語りを教えてくれないかな?」という申し出を受けた。
僕は“ギター”を教えるようなテクニックは無いし、自己流なので楽典にも疎い。
でも少しずつ分かってきた「弾き語りをやる上でのコツ」みたいなものを伝えることなら、できるかも知れない。
また、この旧友はかなり昔に詩集を自費出版したことがある。
そういう表現衝動を、どうやってオリジナルの曲にまでもっていくか、というプロデュース的なことだったら、一対一の作業としても面白そうだ。
ということで引き受けることにした弾き語りのコーチ。
今日はその初日である。
自宅に“生徒”を迎えるとあって、部屋もいつになくきちんと片付けた。
まずは僕のギターを触らせて楽器選びの基準を作ってから、神保町に繰り出し、楽器屋をはしごして彼の買うギターを探す。
この日の神保町は大当たりで、安めのヤイリがドバッと置いてあったりする。
しかし最大の驚きはMartin ALternative X(凄い名前だ)!!
http://www.elderly.com/new_instruments/items/ALTX.htm
ボディはスリムだが、表はアルミニウムで実に豊かな響き。
ネックも非常に弾きやすい。
なんといっても個性的なルックスが良いよね。
しかもネットに較べると、店頭価格はかなり安い!
マジで欲しくなりましたが、ここはグッとがまん。
どうやら今後は、レッスンの度に、このギターに見とれることになりそうだ。
楽器業界の進歩に驚きました。
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東新宿アコースティック・アート「TOMOの音楽夜会」ご報告2011.01.14 Friday
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当日抽選で出演順を決めるオープン・マイク「TOMOの音楽夜会」。
前回はラストだったが、今回はトップ。
その1曲目に選んだのは「唄のアジト」。
先月の「TOMOの音楽夜会」の帰路に浮かんだサビからできた曲を、そのインスピレーションをくれた方々への恩返しとして初お披露目させていただいた。
いざステージにあがると左手が力んでガチガチになってしまったが、右手のストロークはなんとかキープ。
曲としてはかなりの手応えをつかむことができた。
2曲目は久しぶりに「コレクション」。
歌メロを新しく思いついた部分があったので、試してみたのだが、これも曲が生まれ変わった感じ。
3曲目の「ハッピーエンドを蹴飛ばして」は、弾き語りなのでアウトロをアカペラに。
他の出演者も例によって見応えがあったし、終了後の出演者とスタッフを交えての語らいも最高に楽しい!
歌でキャラを知ってもらったうえで、新たな友人ができる素晴らしい場だ。
帰り際には店長さんから「ぜひここを志田のアジトにしてください」との嬉しいお言葉をいただく。
翌15日は高円寺の稲生座で、「TOMOの音楽夜会」に誘ってくれたHALUKAさんのライヴ。
14日に会った方々がけっこういて、打ち上げの延長戦気分。
2/16の自分のライヴに備えてボトルをキープしたのだが、盛り上がり過ぎてその場で空いてしまった(苦笑)。
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ビヨンド・ザ・フレーム2011.01.13 Thursday
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ビヨンド・ザ・フレーム
裏切りより別れを選ぶあなたは どこまでも流れゆく
キラキラと光を放ち 頂きを下る雪解けの水
まだら模様の残雪を穿つ 気高き孤独よ
放浪の中にだけ あなたは 安らぎを見いだす
焼け落ちた灰の痕に 残されたものは
さらさらと指をすり抜け 黒い衣をまとう純白の砂
炎を越え 意識を越え 時を下る まばゆい虚無の旅を
意気揚々と続けているんだね
甘美な追憶で 汚されることを拒み
形を捨てたあなたを とらえられる者はいない
流星のまばたきを 愛でるしか術のない 愚か者の群れに せめて寛大な微笑みを
今日も登山者たちは 手に白い息を吹きかけ
自分の温もりを確かめながら あなたの痕跡を探しているよ
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再び予告:東新宿アコースティック・アート「TOMOの音楽夜会」2011.01.12 Wednesday
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先月に続いて14日の金曜日も東新宿アコースティック・アートに出かけ、オープン・マイク「TOMOの音楽夜会」に参加してみようと思っております。
出番は15分ですが、前回の参加をきっかけに書いた新曲「唄のアジト」を披露するつもりです。 チャージ1000円で1ドリンク付き。鑑賞だけでなく希望者は当日エントリー可能です。
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ROBOT JAPAN ZERO 2010年代はロボット・エンタメの時代である2011.01.09 Sunday
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「ROBOT JAPAN ZERO」 その実態は二足歩行のロボットによるダンス・コンテストと格闘技トーナメント。 知人の主催だったので、たまたま見に行っただけなのですが、凄いエンターテイメント空間で大興奮!
すごく細かい振り付けのダンス。
打撃だけでなく、高度な投げ技まで飛びだす格闘技。
リモコンを手にした操縦者の中には、プロレスラーみたいなマスクを被った人もいて、場内は爆笑しながらものすごい盛り上がり。
アニメもコミックも、日本の誇るべき知的資産ですが、このロボットの世界も今後の日本が世界に打ち出す新しいエンタメとなるでありましょう。
2010年代はロボットの時代!
その幕開けに立ち会えて実にラッキーでした。
突出したアンテナ感覚をお持ちの方々が集う場ともなっていたため、僕にとっては新しい刺激的な知人との出会いの場ともなりました。
“未来”という言葉が、ここまで輝きを持って感じられたのは、実に久々。
今回の「ROBOT JAPAN ZERO」は、3年前からこの企画の実現に向けて奮闘して来たマゼル・ジャパンの小熊一実さんが、遂に立ち上げるイヴェントの前哨戦でありました。
本番の第一回目は4月10日(日)、今回と同じく築地本願寺ブディストホールで行なわれます。 これは今後も動きを追っていきたいと思います。
ROBOT JAPANの詳細は、http://robotjapan.jp/ にて。
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あけましておめでとうございます2011.01.01 Saturday
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あけましておめでとうございます。 今年もよろしくお願いします! みなさまにとって良い年になりますように。 先ほど2/16のフライヤーの準備を終え、これから実家に顔を出して参ります。
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