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最後までニュースが嘘をつく2008.11.30 Sunday
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反戦と貧困をテーマにした「反戦と抵抗のフェスタ08」のサウンドデモに参加。
渋谷の街中を通る珍しいコースで、ドラム隊の中で持参したケンガリを叩きながら
隊列の中から見えた光景は、こんな感じ。
僕が今回、この企画に参加するきっかけは、10月下旬にあったプレ企画への弾圧と、
その報道のされ方に、物騒なものを感じたからだ。
これらのアクションは、フリーター全般労働組合が中心となっており、
テーマは最初に書いたように、反戦と貧困である。
そうした中で10月26日の『麻生でてこい!!リアリティツアー』は、渋谷駅から歩いて10分ほどの場所にある首相の私邸の資産価値が62億円と報じられたことから、格差社会の実態を見ようという意図で、ユーモアを込め、11月のフェスタのプレ企画として実施されたものだった。
問題はその時に三人が不当逮捕されたことと、その報道のされ方である。
逮捕された三人は11月6日に釈放され、不起訴となった。
釈放にいたるまでには、懸命な救援活動があったが、
特に今回、決定的な証拠となったのが、Youtubeに掲載された現場の動画。
http://jp.youtube.com/watch?v=VukCiIa0BDc
では、事前に警察との穏やかな打ち合せの様子が分かる。
しかし歩き始めてから5分ほどで、突然以下のような事態になり、三人が逮捕された。
http://jp.youtube.com/watch?v=3Uw701vV15U
この動画にアクセスが集中し、不当逮捕だという声が高まり、三人は釈放された。
しかし、逮捕直後のマスコミの報道は、「無届けデモ」「参加者の暴力行為」「公務執行妨害」という警察発表のトーンをそのまま流すもので、Youtubeにとらえられた映像とはほど遠いものだった。
テレビや新聞が警察発表に振り回される事情は、確かにあるだろう。
それぞれの記者は担当である以上、日常的に警察からの情報をもらわなければならない。
記者クラブから閉め出されるようなことは避けたいだろうし、速報性を重視したら、情報の真偽を吟味する余裕もないかも知れない。
これだけでも十二分に問題ではある。
だがそれに加えて10月の事件では、主催者が情報提供もしていないし、
主催者への取材申し込みもしていないテレビ局のカメラが現場にいて、
しかもそのテレビ局が警察発表を鵜呑みにした報道をしていたというのだ。
つまり主催者以外のスジから情報提供を受けて現場にきたテレビ局が、
現場にいたにも関わらず警察発表を鵜呑みにしたニュースを流したのである。
これは先日の日記で書いたコンサートのレヴュー原稿の事前チェックなんてレベルじゃなく、もはや事実上の情報統制ではないだろうか?
僕の大好きな楽曲に「最後までニュースが嘘をつく」というフレーズがあったけれど、今は怖いくらいリアルに響いてしまう。
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12月6日のライヴは、そんなモードで(どんなモードだ?)臨みます。
★ 12/6(土)『新宿 歌舞伎町 Rock Festival vol.7 !!!』
イベント会場 新宿ルイードK4 http://www.ruido.org/k4/
03 5292 5125
〒160-0021 新宿区 歌舞伎町 1-2-13 新光ビルB2
OPEN 17:30 / START 18:00(翌朝4時終了予定)
前売 3,500円 / 当日 4,000円 /Drink別 出入り自由!!!
僕らの出演時間は20時15分の予定
< 出演 >
志田 歩&Teazer-1 / さくま ひでき / LISAGO
Soul吉木 & Soul Mate / のとやバンド / C-kun
NANAMI / niche / KATSUMI Brothers Band
Wicked Haze / Dahlia Garden 他
<ゲスト> 金子マリ 5th element will & 森園勝敏(ex四人囃子)
この日は伊藤孝喜不在のため、志田歩&Teazer-1と名乗って、
志田歩(vo,g)加藤志乃ぶ(g,cho)QRE(b)久保昭二(ds)という四人編成です。
マルチ・プレイヤー揃いのTeazerならではの番外編ということで、この日ならではの内容にする予定。
再入場可能なオールナイト・イヴェントで、金子マリさん+森園さんという、超強力なベテランにもご注目!
前売り予約はshida-a@pis.bekkoame.ne.jpまで、お名前と必要枚数を連絡して下さい。≪公式≫グルーポンでお得に! www.groupon.jp まずは、会員登録。最大97%OFFのプレミアムクーポンサイト! さがそう!注目新築マンション mansion-master.jp 話題の物件だけを集めました。エリアや間取りで探す新築マンション♪ インタレストマッチ - 広告の掲載について
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椎名林檎10周年記念ライヴ2008.11.29 Saturday
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さいたまスーパーアリーナにて、椎名林檎のデビュー10周年記念ライヴ。
大編成のオーケストラを全編にフィーチャーし、
大会場ならではの演出を随所に盛り込んだものすごい密度のステージ。
ストリングスのアレンジは、かなり大胆で、バンドのアレンジとのコンビネーションの巧みさが光ると思ったら、アレンジを仕切っているのは、彼女とのコラボ作品も発表した御大の斎藤ネコだった。
楽曲は彼女自身が作詞作曲したものが大半だが、演出には70年代の歌謡曲全盛時代を思い出させるような要素が多く、一見エキセントリックに見えて、実はスタンダードもきちんとこなせる資質をしっかりと発揮していた。
その一方で、七歳になる自分の子供や実兄の椎名純平もエンタテイメントの素材として組み込むあたりからは、芸人根性の凄みも感じ、妊娠を公表した時の毅然とした振る舞いを思い出したりもした。
それにしてもこれだけ成熟した気骨を示す彼女が、まだ30歳というのには、改めて驚かされる。20代の女性からしたら、圧倒的なオーラを放つ姉御として支持したくなるのは当然だろうな。
ひとつだけ残念なのは、本来このライヴは、レヴューの取材となるはずだったのが、編集部に対して掲載前の原稿チェックの要請があったため、仕事としては流れてしまったこと。
これについては、僕は編集部のスタンスを支持する。
この種の情報の統制が、ろくでもない状況を作っていることは、もはや明らかだと思うのだが……。
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土屋公平インタヴュー2008.11.28 Friday
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ストリート・スライダーズでデビューしてから25年目にして初のソロ・アルバムを発表する土屋公平にインタヴュー。
いわゆるシンガー・ソングライター的なスタンスとは大きく異なる作品となった背景を訊いていくと、スライダーズに参加する以前からの彼本来の資質が発揮されたためであることが良く分かった。
彼のキャリアに関わってきたヴォーカリストが大勢ゲスト参加している中で、不在故に彼にとっての存在の大きさが際立つHARRYに言及する時は、彼の非常に大切で繊細な領域に突っ込んでいるという自覚があるため、さすがにものすごく緊張。
だがそのぶん、こちらを信頼した返事を直球で返してくれた時は、嬉しさがこみ上げてきた。
原稿はDIG誌に掲載。
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映画「プライド」2008.11.27 Thursday
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少女マンガの女王、一条ゆかり原作のコミックを、金子修介監督が実写化した作品。
育ちが良すぎて庶民感覚に欠け、人を苛立たせる麻見史緒(ステファニー)、
彼女への妬みをぶちまける貧しい緑川萠(満島ひかり)と
声楽家志望の二人がヒロイン。
さらに大レコード会社の御曹司である神野隆(及川光博)といった
トゥー・マッチなキャラクター設定は、少女マンガならではの力業ではあるが、
配役の妙と各人の熱演で見事に楽しませてくれる。
特に満島ひかりの演じる女性心理のダークサイドは、
ここまで描かれると、男子校気質の僕としてはビビってしまう部分もあるが、
それでいて見終わった時の印象は、爽やか。
個人的な憎しみも乗り越えてしまうほどの二人の音楽家としての業の描写には、感心した。
来年1月からロードショー。
公式サイトはhttp://www.pride-movie.jp/
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時化た時代に己を焚け!2008.11.26 Wednesday
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身の回りでも世の中でも時代の節目みたいなできごとが頻発している。
ここでは詳述しないが、
自分自身でも慎重に決断しなければならないことがあり、
考えているうちにずいぶん久々の更新となってしまった。
しかしこれを経て今後の自分の方針めいたものは、かなり固まってきた。
一言で言うと、より挑戦的にいこうというもの。
そんなきっかけのひとつは、
最首悟さんの講演で知った石牟礼道子さんの「自分を焚く」という言葉。
いかにも70年代的な語意だと思うが、
並々ならぬ迫力を感じて、自分自身にもスイッチが入った。
この言葉に出会うきっかけをくれた知人をはじめ、
この沈黙期間中にアドヴァイスを授けて下さったみなさまには、深く感謝しております。
また、このブログをお読みの方の中には、
これから具体的にご相談させていただく方も、多々いらっしゃると思いますが、
どうかよろしくお願いします!!!
そうしたモードに入ったところで、今後のスケジュールは怖いくらいに過密なのだが、
挑戦的な姿勢で良い成果を上げていきたいと思っている。
ここまで書いたところでアップしようとしたが、サーバーのメインテナンスのため、断念。
以下は外出後の記述です。
13時から、六本木にて、新バンドのVITAMIN-Qを立ち上げた御大、加藤和彦さんのインタヴュー。
取材でお会いするのは初めてだったが、エレガントといいたくなるほどの穏やかかつ優雅な物腰で、語ってくれる言葉の背景に感じ取れる豊穣さに感銘を受けた。
原稿はMUSIC MAGAZINE 1月号に掲載。
さらに19時からは志田歩&Teazer-1のリハ。
そうそう、ルイードのライヴも近づいているのだ。
ということで、以下はライヴ告知。
★ 12/6(土)『新宿 歌舞伎町 Rock Festival vol.7 !!!』
イベント会場新宿ルイードK4 http://www.ruido.org/k4/ 03 5292 5125
〒160-0021 新宿区 歌舞伎町 1-2-13 新光ビルB2
OPEN 17:30 / START 18:00(翌朝4時終了予定)
前売 3,500円 / 当日 4,000円 /Drink別 出入り自由!!!
< 出演 >
志田 歩&Teazer-1 / さくま ひでき / LISAGO
Soul吉木 & Soul Mate / のとやバンド / C-kun
NANAMI / niche / KATSUMI Brothers Band
Wicked Haze / Dahlia Garden 他
<ゲスト> 金子マリ 5th element will & 森園勝敏(ex四人囃子)
この日は伊藤孝喜不在のため、志田歩&Teazer-1と名乗って、
志田歩(vo,g)加藤志乃ぶ(g,cho)QRE(b)久保昭二(ds)という四人編成です。
マルチ・プレイヤー揃いのTeazerならではの番外編ということで、この日ならではの内容にする予定。
再入場可能なオールナイト・イヴェントで、僕らの出演予定時間は20時過ぎです。
金子マリさん+森園さんという、超強力なベテランにもご注目!
前売り予約はshida-a@pis.bekkoame.ne.jpまで、お名前と必要枚数を連絡して下さい。
★ 12/22(月)高円寺 稲生座 http://www2.odn.ne.jp/raychel/menu.html
志田歩(vo,ag)ソロ、加藤志乃ぶ&orange cloud
OPEN & START 20:00 チャージ1570円/Drink別(当日券のみ)
この日は僕のソロと加藤志乃ぶ&orange cloud「加藤志乃ぶ(vo,g)、久保昭二(g)、てりぃ(b:from Presidia)伊藤孝喜(ds:from NOWHERE、ソウル・フラワー・ユニオン)」でのジョイント。
出演者の顔ぶれはお馴染みですが、組み合わせの妙で、これまたスペシャルな内容にしたいと思いますので、お楽しみに!
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