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2007年に結成した僕のバンドのファースト。こちらにて試聴できます。
♫今後のライヴ♫
★2016年10月20日(木)
新宿Live bar∞Strength
志田歩弾き語りソロ
C/W 星野裕矢、ウルル順、柴田健斗、Maasya、too,two


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「Cu-Bop across the border」アフター・トーク後日談
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    下北沢トリウッドで、13日まで上映中のドキュメント映画「Cu-Bop across the border」。
    8日のトーク・ゲスト出演の告知に際しては、直前のお知らせだったにも関わらず、多くの方にご来場いただきお礼申し上げます!

    映画の背景を知るにつれ、普段は温厚な高橋監督のぶっ飛んだ思考回路に驚かされてばかり。
    さらに打ち上げでは下北沢の仲間と共に高橋慎一監督が自らの壮絶な体験談を聞く機会も!
    彼とはフールズのドキュメント制作のために、二人三脚で九州から北海道まで取材に駆け回ってきたが、改めてそのエネルギーの背景を知らしめられた。
    感じたことは多々あるが、それは今後また改めてということで、まずはCDとDVDがついた公式ガイドブックをお薦め。彼のエネルギーに触れる上でかけがいのないガイドとなるので要チェックです!


    トリウッドの上映は20時から。入場料は1800円です。



    posted by: 志田歩 | 映画 | 09:27 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
    ドキュメント映画「Cu-Bop across the border」下北沢上映にトーク・ゲストで出演します
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      差し迫った告知で恐縮ですが、下北沢トリウッドで、本日7月7日より7月13日まで上映されるドキュメント映画「Cu-Bop across the border」の8日の上映後に、トーク・ゲストとして出演させていただくことになりました。
      キューバのサックス奏者セサル・ロペスと、米国で活動するピアニストのアクセル・トスカの二人を軸に、米国発のジャズが対立していたキューバで盛んになった背景にも視野を巡らせた作品。高橋慎一監督は20回以上に及ぶキューバ滞在歴を持つアクティヴな人物です。
      そしてこの高橋監督と僕は、現在フールズのドキュメント制作のために二人三脚で、九州から北海道まで共に取材に駆け回っているところ。
      その成果をお届けするまでにはもう少しお時間をいただきますが、まずは公の場での二人のコラボを下北沢からスタートさせていただくことになります。

      8日の上映は19時半から、他の日は20時から。
      入場料は1800円です。








      posted by: 志田歩 | 映画 | 11:34 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
      映画「戦場ぬ止み」の衝撃!
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        オスプレイ配備前後の沖縄をとらえたドキュメント映画「標的の村」でも知られる三上智恵監督の最新作。今回は2014年から今年前半まで、映画完成のギリギリまでの動きを盛り込んだ凄まじく緊迫した内容だ。海を埋め立てて米軍基地が作られようとしている辺野古での激しい衝突。建設の動きが一時進まなくなったタイミングで大きな注目を集めた昨年11月の沖縄県知事選挙。そして新基地建設反対の翁長雄志氏の圧勝に歓喜する現地の人々。
        しかし知事選から3日後、2ヶ月止まっていた工事が再開され、政府は知事選の結果に関係無く工事を進めると公言する。事情を良く知らなかった者でも、あまりにも理不尽で強引な展開が良く分かる内容だ。

        今年に入ってからも、状況があまりにも日々刻々と変わるため、はじめは7月の公開予定だったが、5月23日からポレポレ東中野で緊急先行上映されたいわく付きの作品だ。 公式サイトはここ

        実はこうした構図は、シモキタ問題にも似たような部分がある。これについては改めて記事をアップします。




        posted by: 志田歩 | 映画 | 12:35 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
        ドキュメント映画「三里塚に生きる」を観て〜今は亡き者との関わりに〜
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          「三里塚に生きる」を試写で観てから、「何か書かねば」と思いながら、立ちすくんだかのように動くことができずにいた。
          試写会を出てからすぐに編集部の快諾を得て、11月発売のMUSIC MAGAZINE次号でレヴューを書かせてもらえることになったので、いわゆる映画評はその記事で書くが、以下ここで述べるのは公の雑誌という場でのレヴューとは異なる、自分の個人的な体験をふまえた形での独白めいたもの。
          かなり長いものになると思うし、その結論がどんなものになるのかも分かっていない。
          だが言葉を連ねることによってしか見えてこない何かを見つける努力はしてみたいと思う。
          以下、敬称略。

          この映画は1968年の小川伸介監督の「日本解放戦線 三里塚の夏」でカメラマンを担当していた大津幸四郎が、それから45年の時を経て、自ら監督と撮影を担当し、かつて小川プロが撮影した膨大なアーカイヴ映像も駆使して、三里塚闘争の歴史を独自の視点で綴ったものだ。

          本作の中で、僕が最も衝撃を受けたのは、死亡者を出すほど激化していく闘争の最中で、1971年10月1日に22歳の若さで自死した青年行動隊のリーダー、三ノ宮文男について、すでに彼の死から40年以上の時が経過しているにも関わらず、60代半ばとなった当時の仲間が語る際に、嗚咽してしまう場面だった。
          そしていまだに現地で農作業を続けながら空港建設反対を貫く柳川秀夫は、「三ノ宮の遺書に“三里塚に生き続けろ”と書いてあったから、それをまじめに受け取るしかない」という。

          人が死ぬ時に遺した言葉は、しばしば残された人の行動に決定的な影響を及ぼす。
          僕自身も22歳の時に、学生時代の大切な友人が自殺したことで大きな影響を受けた。
          つい最近も、10月2日にこのブログでアップした「10月7日の『花よ 大地よ 月よ 銀河よ』全曲演奏ライヴについて」という記事で、「おそらく自分は、あの時(1983年)にその友人を失わなければ現在のような音楽活動はしていなかったような気がしている。」と書いたばかりだ。
          するとその記事に今週24日のライヴで共演する蓮沼ラビィさんが、こんなコメントを寄せてくれた。
                               *
          私も、学生時代に自殺した友人を持ち、
          そのことを共有する友人達と一昨日飲み、
          共にライブをやったところだったので、
          驚きました。自殺した友人のお母さんや
          弟さんも兵庫から出て来て、この夏に
          会いました。あれから、30年近い時が
          過ぎても、自分の中で核となっていることは、志田さんと同じかもしれません。


          友人を亡くしたのは僕と蓮沼さんにとっては約30年前のこと、
          この映画の中の人にとっては約40年前のこと。
          まして空港反対闘争の最中とあっては、生涯生々しく残る衝撃だったのだろうと推測する。

          そしてもうひとつ、脳裏によぎるのは、松崎博のこと。
          松崎さんは僕の友人の20周年の追悼イヴェントに会場を使わせてくれた下北沢NeverNeverLandの店主で、追悼イヴェントの一ヶ月後に「一肌脱いでくれないか?」と相談されたのが、僕がシモキタ問題に関わるきっかけだった。
          すでにあれから11年。
          松崎さんも、その相談から半年後に、ガンで帰らぬ人となり、すでに10年となる。
          彼が亡くなった時に、僕の中ではシモキタ問題との関わりは、続けるしかなくなってしまった気もする。
          今年のSHIMOKITA VOICEでは、そのシモキタ問題の経緯を追ったドキュメント映画を上映。僕もその製作委員会に名を連ねさせてもらったが、その映画のタイトルは奇しくも「下北沢で生きる」というものだった。
                                *
          大切な恩人や友人を亡くすことは、誰にとっても忌まわしい体験だ。
          だがそこまで大きな影響を与えてくれる人に「出逢える」のと「出逢えない」のとでは、どちらが幸せか?
          僕は自分で選ぶことができるのならば、きっぱりと前者を選びたい。
          「三里塚に生きる」で大津幸四郎と共に監督、そして編集を担当している代島治彦は、「三里塚で生きる」という映画を、<生きるかなしみ>を描きながら<人生を肯定>する物語であると述べている。

          以下、この記事に関連する特記事項です。

          ・「三里塚に生きる」は11月22日からユーロスペースにてロードショーされます。
           公式ページはここ

          ・「三里塚に生きる」の音楽を担当しているのは大友良英。
           僕が初めて彼のライヴを観たのは、僕自身もヴォーカルをやっていたOZmaで参加した1990年8月11日の「三里塚原野祭」。大友はNO PROBLEMのメンバーとしてターンテーブル&ギターを担当、壮絶にかっこいい演奏だった。今回の映画のクレジットで彼の名前を発見した時は、あれから24年の時を経て、音楽で関与している彼の一貫する姿勢に感銘を受けた。

          ・「下北沢で生きる」(監督・撮影・編集 斎藤真由美)は、税込み1500円でDVDを販売します。
           問合せはビグトリィ tel:03-3419-6261 mail:sv2012@shimokita-voice.net

          ・記事中で触れた蓮沼ラビィさんとの共演ライヴ情報
          10月24日(金) 新宿SoulKitchen
          志田歩 with kubotti
          共演:蓮沼ラビィ、鳥井賀句、ミノルBグッド
          開場 19:00 開演 19:30
          チャージ 1500円+ドリンク







          posted by: 志田歩 | 映画 | 16:35 | comments(1) | trackbacks(0) | - | - |
          映画「あいときぼうのまち」
          0
            映画「あいときぼうのまち」。
            福島県出身の脚本家、菅乃廣による監督デビュー作で、本作の脚本を担当しているのは故・若松孝二に師事していた井上淳一。
            こうしたチームが日本の原子力政策をめぐってある家族の4世代70年間の歴史を描いた作品、ということで、こちらも気合いを入れて臨んだ。
            あらかじめ木村文洋監督の「へばの」に通じるテンションを予感していたのだけれど、そんな手前勝手な期待に見事に応じてくれる力作でありました。
            ストーリーは戦争中から現代まで、時代を飛び越えたり遡ったりしながら進んでいくため、戸惑う人もいるかも知れないが、むしろ自分は親しみを感じた。

            それはなぜかというと……
            ・「あいときぼうのまち」の骨格
            1945年 終戦直前、福島県石川町でのウラン採掘
            1966年 福島での原子力発電所建設を巡る葛藤
            2011年 東日本大震災と福島第一原発の事故
            震災後

            この時系列の選び方は自分が書いた「バーレスQ〜シモキタ駅前伝説〜」にも通じるものを感じたからだ。

            ・「バーレスQ〜シモキタ駅前伝説〜」の骨格
            1945年 終戦直前、強制疎開
            終戦後 下北沢駅前市場の形成
            2011年 東日本大震災と福島第一原発の事故
            2013年 下北沢での小田急線地下化

            対象とする事象は全然違うし、ひとつの家族の四世代を描いて物語とする重層性にはひれ伏すしかないが、現在の問題に切り込んでいく時に、戦争当時からの歴史的連続性に着目するという視点には、おおいに共感した。
            また映画の終盤で、極めて感動的なオチを作っておきながら、あえてそういう口当たりの良さだけで終わらせないという意志にも唸らされた。
            というわけで終映直後に自分は拍手喝采!

            6月21日から公開のため、まだ公式ページは準備中。
            ということで詳しい情報は以下からご覧ください。
            http://www.cinematoday.jp/page/N0061332

            またこの記事を書くにあたって「へばの」の木村文洋監督の情報もチェックしてみたところ、彼は長編第三作目となる「息衝く」の制作にあたってサポーターを募集しているとのこと!
            詳しくは以下のリンクで
            http://teamjudas.lomo.jp/ikiduku.html


            以下は志田歩&Teazer のライヴのお知らせ
            2014年04月15日(火) 志田歩&Teazer@新橋ZZ c/w縄文ディラン、グリゲアリヌス亀
            19:30スタート
            予約2000円(+ドリンク代) 当日2500円(+ドリンク代)
            新橋ZZ 〒105-0004 東京都港区新橋4−31−6 03-3433-7120

            志田歩&Teazer:志田歩(vo,ag)加藤志乃ぶ(vo,g)kubotti(g)西村雄介(b)伊藤孝喜(ds)







            posted by: 志田歩 | 映画 | 16:58 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
            映画「飛べ!ダコタ」
            0
              太平洋戦争の終戦から五ヶ月後の1946年1月14日、佐渡島に不時着した英国空軍の輸送機を巡る実話をもとにした映画。
              佐渡島で足掛け2年にわたる全編ロケを敢行したということからも、最近の日本映画界としては異例なまでのエネルギーを注ぎ込んでいることが分かる。
              「バーレスQ〜シモキタ駅前伝説〜」で、きむらけんさん(北沢川文化遺産保存の会)の「鉛筆部隊と特攻隊」を参考文献として盛り込まさせていただいた“出撃前の特攻隊が学童疎開中の小学生と触れあうエピソード”が必然的に悲劇的であるのとは対照的に、 基本的には“前年まで敵国だった軍人の苦境を佐渡島の人達が助け、無事に故郷に送り返すプロセス”を描く物語である。
              それゆえに、見る前は「いわゆる“美談”に収まりやすい話なのでは?」などと、
              少々なめてかかっていたが、とんでもない!
              僕が浅はかでした。

              確かに全体を通せば“心温まるいい物語”であることには違いないのだが、
              ある意味でこの映画の焦点は
              戦争体験で足を負傷した帰還兵、子どもを失った母親などの苦悩から生じる狂気さえはらんだ人間の心の闇。
              そしてそこからの回復である。
              軍人勅諭を唱えながら狂気を炸裂させる帰還兵を演じる窪田正孝の眼光など、本当に怖い位の迫力。
              闇から目を逸らさないがゆえに、ポジティヴなエンディングも、いっそう感動的だったし、
              戦争責任を巡る村人の会話にも、2013年の日本に向けての真摯なメッセージ性が感じられた。

              本作を監督した油谷誠至は、TVドラマでの活躍はあるものの、劇場映画作品としては、これがデビュー作にあたる。
              細部にユーモアも漂わせてはいるものの、ここまで大器ぶりを感じさせる真摯な取り組みは、広島出身ということも関係しているのだろうか、と想像してしまった。

              ロードショー公開は10月5日より。 公式サイトはここ


              以下、「飛べ!ダコタ」の制作に投入されたあまりにも莫大なエネルギーにビビリつつ(苦笑)自分のお知らせ。
              僕の脚本デビュー作「バーレスQ〜シモキタ駅前伝説〜」は、
              SHIMOKITA VOICE 2013”の一環で、劇団ほぼ無職の第三回公演として上演されます。

              ●“SHIMOKITA VOICE 2013” 9月29日(日) 下北沢 成徳ミモザホール(成徳高等学校内)
              昼の部 資料代500円 *予約不要 12:30〜
              シンポジウム&パネルディスカッション「区長と語るシモキタの今、未来」
              保坂展人(世田谷区長)、服部圭郎(明治学院大学教授)、國分功一郎(高崎経済大学准教授・哲学者)、金子健太郎(下北沢あずま通り商店街会長・金子ボクシングジム会長)、伊藤隆允(代沢住人)

              夜の部 前売り2000円 当日2500円
              16:30〜 朗読劇「しもきたなみえ」
              17:20〜 劇団ほぼ無職 「バーレスQ〜シモキタ駅前伝説」

              芝居のチケットのお求めは、劇団ほぼ無職(岩井)090-9099-6253 yuukiiwai@mushoku.net
              あるいは志田までお願いします。

              さ〜て、今日はこれから劇団ほぼ無職の稽古場に行ってまいります。












              posted by: 志田歩 | 映画 | 16:11 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
              映画「ミツバチの羽音と地球の回転」
              0
                「六ヶ所村ラプソディー」などで知られる鎌仲ひとみ監督の新作ドキュメンタリー。
                主軸は瀬戸内海・祝島の原発問題で、農業、漁業を営む島民の生活、80年代から続く反対運動を描いている。
                 建設予定地の埋め立てを巡る電力会社と島民の攻防の現場にも敢然と踏み込んでおり、運動に関わる人々の発言の数々も感動的。
                だがそれだけではなく、監督はスウェーデンにもおもむき、風力発電、波力発電など、化石燃料に依存せずに文明を維持していく可能性を、示唆していく。
                島民をとらえる視点では地を這う一方、エネルギー対策については、地域や時代を超越した鳥瞰的な視座を獲得した知的ヴァイタリティが素晴らしい。
                その結果、告発的なドキュメンタリーに必然的につきまとうヘヴィな現状だけでなく、極めて希望に満ちた未来図をも描くことに成功している。
                人類の未来に対する希望を、真摯に探究する監督の姿勢抜きには生まれ得なかった画期的なドキュメンタリーだ。
                音楽を担当しているのはShing02。

                なお、この映画、12月11日に下北沢のアレイホールでも上映会があります。
                昼・夕の二回上映で、監督の鎌仲さんと、“下北沢商業者協議会”代表の大木雄高のトークなどもあり! “Save the 下北沢”と“下北沢商業者協議会”のブースも出展しております。

                【日時】2010年12月11日(土)   
                12:00開場   12:30〜14:45上映(1)  
                15:00〜16:00   大木雄高トーク & たける ライブ  
                17:00〜19:15  上映(2)  
                19:30〜      鎌仲ひとみ監督 & 大木雄高 トーク  
                21:00       終了予定

                ※映画は一回ごと入替制。トーク&ライブはどちらの回の参加の方もご参加頂けます。
                ※上映(1)は小さなお子さんの方でも入場可になります。お子さん連れの方の座敷席を準備いたします。多少の賑やかさをご了承下さい。
                ※マイカップ、マイ箸、マイ皿、エコバックなどの持参のご協力をお願いいたします。

                【開催場所】アレイホール(下北沢北口より徒歩2分)
                世田谷区北沢2-24-8下北沢アレイビル       
                tel:(03)3468-1086       
                posted by: 志田歩 | 映画 | 22:39 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
                映画「海の沈黙」
                0
                  口頭弁論と報告集会が終わってから、京橋にて「海の沈黙」の試写。

                  ジャン=ピエール・メルヴィル監督の1947年の処女作で、原作はドイツ占領下に地下出版されたヴェルコールの小説。
                  ドイツ占領下のフランスの地方都市で老人と姪が暮らしている家に、ドイツ軍将校が同居した半年間の生活を描いている。将校は悪役ではなく、フランス文化を尊敬する人物という設定だが、
                  老人と姪は、将校がどんなに話しかけても毅然として沈黙を守ることで、占領への抗議の意志を示す。
                  しかし休暇中にパリの街で戦友と言葉を交わしたことをきっかけに、将校はドイツ軍のやっていることに対して良心の呵責を感じるようになり、破滅的な選択を自らに課す。
                  その時初めて老人と姪は、彼に対していたわるかのように言葉を発してしまう。

                  本邦初公開となる本作は、ヌーヴェル・ヴァーグの先駆的作品と言われているらしいが、
                  物語の主軸となっているテンションの高い沈黙(まるでこだま和文のトランペットのようだ)には、ルイ・マルの「鬼火」を連想した。

                  占領下に、占領相手への人間的な眼差しを込める余裕が、自国の文化的なプライドの高さから生まれているのが、いかにもフランスらしい。

                  2月20日から岩波ホールにて上映。
                  posted by: | 映画 | 01:08 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
                  映画「アルティメット2  マッスル・ネバー・ダイ」
                  0
                    リュック・ベッソン製作&脚本、様々な人種が入り乱れるパリ郊外の危険地帯、パンリュー13地区で生まれ育ったレイト(ダヴィッド・ベル)と潜入捜査官ダミアン(シリル・ラファエリ)が主役を務めるアクション映画の第二弾。

                    “スタント、ワイヤーを一切使用しないアクション映画”というのが売りなので、そうした楽しみ方も可能。
                    だがこの脚本はなかなかにひねりが効いている。

                    設定は2013年の近未来。パンリュー13地区の中では、チャイニーズ、黒人、スキンヘッドのネオナチ、アラブ人、ジプシーのギャング団が、それぞれに競い合っている。この地域の住民をギャング団もろとも強制的に立ち退かせ、建物を戦闘機のミサイルで破壊し、その後の建築ラッシュにつけこんで利権をあさろうとする政府高官の陰謀に、主人公が立ち向かうというのが、おおまかなストーリー。

                    「話しても分からないウジ虫どもを一掃して、景気を高揚すれば、次の選挙は安泰ですよ」と大統領をそそのかす政府高官は、いわば「安心安全のまちづくり」という美名のもとに行われる巨大な利権漁りの過激なデフォルメとも言える。これに対抗して二人の主人公が、五大ギャング団を結束させ大暴れしていく。

                    めちゃくちゃ極端な描き方だけど、なんだか身近なテーマに感じられる。

                    もちろん下北沢は決してギャングの巣窟ではない。
                    運動の当事者だって、“Save the 下北沢”の代表、下平は飲食店のオーナーだし、仲間の中には極めて優秀な弁護士もいるし、企業の社長さんもいるし、この街に生まれ育って極めてまっとうに会社員としての務めを終えた先輩方もいる。
                    だがそれと同時に、フリーで原稿料を糧にしている僕のような輩がいるのも事実。
                    むしろそのように社会的な階層が異なる人々がいっしょに動いているのが、下北沢の運動の特徴だと思う。

                    まぁ言ってみれば、納めている税金も少ないウジ虫担当(苦笑)の僕からしてみれば、今のシモキタ問題には、“コミュニティに対する冒涜”、さらに僕流にデフォルメするなら“貧しい奴らがのさばりにくい環境を作るのが是か否か”という側面もあるように感じているので、ついついこの映画を観ていて喝采を贈りたくなってしまったわけである。

                    決してシリアスな映画ではない。チョー過激なエンディングには、真面目な方は眉をしかめるかも知れない。しかし建築家に対してのきついジョークまでさりげなくかますところも含めて、このギャグのセンスは、僕としては断固支持するしかない。

                    9月19日からロードショー公開
                    posted by: | 映画 | 04:24 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
                    「宇宙(そら)へ。」
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                      50年に及ぶ歴史を持つNASAのドキュメンタリー。
                      監督はイギリスのBBCで活躍してきたリチャード・デイル。
                      1961年にケネディ大統領が60年代のうちに月への有人飛行を実現すると宣言し、実際に成し遂げてしまう勢いには興奮させられた。
                      マーキュリー計画、ジェミニ計画、アポロ計画、そしてスペースシャトルへという歩みを、頭の中でロック史の歩みと重ね合わせながら観ていくと、アメリカの時代ごとの変遷を想像してしまう。

                      NASAの協力のもと、未公開映像を多数使用しているため、貴重な場面は盛りだくさん。
                      話の展開のテンポも快く、98分というサイズにうまくまとめられている。

                      だが、同時にいろいろと考えざるを得ないことも多かった。

                      まずアポロ13号についての描写が省略されているのが気になったが、これはおそらくすでに映画「アポロ13」で描かれていることとの重複を避けるためだろう。

                      だが小学生だった当時は気にしていなかったが、この映画に出てくる英雄的な宇宙飛行士は白人ばかり。
                      元々米軍が冷戦体制だった時にソ連に対する優位性を誇示する意味合いも大きかったことを考えれば当然かも知れない。考えてみればアポロ計画が推進された60年代のアメリカは、公民権運動が盛り上がった時代でもある。モハメド・アリが人種差別と闘っていた時代に、わざわざアメリカの国策として、国民的英雄となる任務を遂行する人物に黒人を選ぶわけがなかったであろう、ということにようやく気がついた。

                      そんなことを考えてネットを見ていたら「Old Negro Space Program」という強烈なパロディ映像にでくわした。http://www.negrospaceprogram.com/
                      わざわざ宇宙船に「UNITED STATES OF WHITE AMERICA」なんて書いてあるあたり、そうとうにきついギャグだが、少なくとも僕のようなへそ曲がりは、けっこういるようだ。

                      監督としたら映像を提供してもらうこともあって、あえてNASAが嫌がるような視点を盛り込むのは避けたのかも知れない。だが、オバマ大統領が、NASAの長官に初めて黒人を指名したというニュースもある。
                      http://www.topics.or.jp/worldNews/worldInternational/2009/05/2009052301000999.html
                      きっとこれは、想像以上にすごいことなのだろう……。

                      僕は、「かつて月旅行が人類の夢だった」ということを否定する気は無いし、そのための個々人の努力は尊いものだと思う。しかし同時に、冷戦、国策、戦争、人種といった視点も手放したくないなと感じた。

                      「宇宙へ。」は8月から全国ロードショー。
                      オフィシャルサイトはhttp://www.we-love-space.jp/
                      posted by: | 映画 | 03:14 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |